お花の飾り方
● お花を長く楽しんでいただくためのポイント
- 花瓶のお水(水道水)の水温(10度〜25度以下)低め、水量は少なめにして、延命剤(栄養剤)を使用する。
- よく切れる、清潔なハサミを使用する。
- こまめに「水換え」と「切り戻し」を行い、きれいなお水ときれいな切り口をキープする。
- 直射日光や直接風が当たる場所は避ける。
● お花を飾る前に…
【花瓶のサイズ】
花瓶の高さは、お花の長さの半分から半分以下で、お花を入れた際にお花とお花が広がり、間隔が窮屈にならないサイズの花瓶をご用意下さい。お花が窮屈な場合、花びらや葉っぱが蒸れて劣化が進み腐敗の原因となります。
また、水量が減った際の転倒を防ぐため、お水を入れてない状態の花瓶にお花を入れても倒れず安定感がある花瓶を使用して下さい。
【水温】
水道水10〜25度ぐらいが最適です。必ず25度以下にして下さい。特に夏場の水温には注意して下さい。花瓶の水温が温かいとお花を弱らせてしまうので、水道水がぬるい場合は、冷たいお水を用意するか、お水に氷を入れ冷たくして下さい。
【水量】
花瓶にたっぷりお水を入れるのではなく、花瓶の1/4〜1/3程度で大丈夫です。茎がお水に浸かっている部分から茎が痛んでくので、なるべくお水に浸かる面積が少ない方が茎の腐敗を抑えられます。但し、新鮮なお花はお水を吸う勢いがいいので、こまめに水量チェックを行って下さい。なお、お花を活けて、安定し、倒れない花瓶をご使用して下さい。
【栄養剤・延命剤】
市販の切花専用の栄養剤(延命剤)を使用すると、ツボミを開かせ、お水のバクテリアの増殖を抑制し、お花が長生きします。
【ハサミ】
お花専用のハサミがベストですが、お持ちではない場合は、よく切れる清潔なハサミをご用意下さい。
● 水揚げ
お水をお花全体に行き渡らせ、元気にする処理のことです。購入して花瓶に活けるまでの時間が短い場合は必要ありませんが、持って帰るのに時間がかかり、お花が弱った場合は、必ず、水揚げを行なって下さい。
- お花を包装紙で包んだまま、ハサミで茎を2〜3cmほど斜めにカットして下さい。
- お花が1/3ほど浸かる清潔な水温25度以下のお水を入れた花びんなどに素早く入れ、1時間ほど浸けて下さい。
*茎をお水の中でカットする「水切り」をすると、更に水揚げが良くなります。
*茎をカットした際に切り口から樹液が出るお花(ホワイトスターなど)は、その樹液を絞り出すようにして拭き取って、お水に入れて下さい。 - 30分〜40分後にお花の状態をチェックし、まだ弱っている場合は、再度、水揚げを行なって下さい。
水揚げ後、元気になったお花を花瓶に活けて下さい。なお、お水に浸かる葉っぱや花瓶の内部に入る葉っぱは、取り除いて下さい。お水に浸かった葉っぱがお水のバクテリアの増殖の原因となり、お水に浸かってない花瓶内の葉っぱが蒸れてお花を弱らせる原因となります。無駄な葉っぱを取り除くことで水揚げが良くなります。
● お花を飾る場所
直接風の当たらない、明るい日陰で室温15〜25度ぐらいが最適です。直射日光や直接風(冷暖房)が当たる場所、真っ暗な場所、高温多湿の場所は避けて下さい。